ニュースレター(第13号 平成26年度下半期版)(742KB)
平成26年下半期の本学の現況について
徳島大学長 香川 征
全国の国立大学は、現在、大学改革に向けてそれぞれ努力している最中です。
このたび、本学の「産業競争力を強化する人材育成事業-全学的な組織改革による『生命系?理工系』の教育研究機能強化-」が、平成26年度予算の国立大学改革強化促進補助金(138億円)事業に採択されることとなりました。
本補助金は、「徳島大学改革プラン」に基づく、理工学部、生物資源産業学部、教養教育院、先端酵素学研究所の設置、総合科学部の改組及びこれら機能の最大化のためのガバナンス改革を一体的に推進することにより、本学の教育研究機能の強化を図る取組事業に対し、文部科学省が財政面で重点的に支援するものです。
補助金は、設備費、人件費のほか、海外の大学から教育研究ユニットを招致するための費用等に使われます。補助事業期間は平成26年度から平成31年度までを予定しています。
一方、第3期に向けた検討課題として、(1)組織および業務全般の見直しに関する視点での中期目標?中期計画の設計方針が夏頃までに必要になり、(2)学長選考会議をはじめ、制度上の課題と運用上の課題の整理が必要となっています。さらに(3)運営費交付金の配分と評価の方法があげられます。すなわち、各大学が強みや特色、社会経済の変化や学術研究の進展を踏まえて、教育研究組織や学内資源配分を恒常的に見直す環境を生み出すことが必要とされ、さらに新たな改革の実現状況をその取組に応じた方法で可視化?チェックし、その結果を予算配分に反映するといわれています。
いずれにせよ、目先、小手先の改革ではなく根本的な改革が大学に望まれています。
同窓会の皆様には、いろいろ御提言、御指導、御支援をいただきますようお願い申し上げます。
同窓会の活動状況
渭水会(総合科学部同窓会)
会長 石井 博
このたび、新たに渭水会会長に就任させていただきました、昭和49年教育学部中学校教員養成課程卒業の石井博でございます。どうかよろしくお願いいたします。
さて、本年度の渭水会総会において、新たに2つの新規事業が承認されました。
一つは、総合科学部への支援活動の一環として、学部生への表彰制度を創設することにいたしました。
これは、学業成績優秀で、研究活動及び学生としての活動全般について、模範となる優れた生徒を渭水会として表彰するものです。
二つは、徳島大学開学140周年を記念して、モニュメント「水の調べ」を寄贈いたします。作者の鎌田邦宏氏は、徳島大学学芸学部の卒業生で、二紀会会員としてご活躍されています。
また、今年度も助成事業を行っていますが、その中から、高校?特別支援学校部会の活動について報告いたします。
8月23日(土)に、ホテルグランドパレス徳島で、総合科学部長平井様のご臨席を賜り、開催されました。
講演会では、「国際理解教育とグローバル人材の育成」をテーマに、徳島県における英語教育の第一人者であり、国際交流で活躍されている四国大学総務?企画部参事の田淵憲治先生にご講演をいただきました。
講演の中で、国際理解教育の現状や目指す視点、今何が求められているかなど、詳しくご教示いただきました。
この事業の目的は、渭水会正会員を主とする研究会?講習会?その他有意義な催し物について経費の一部を補助するものです。
これからも部会に限らず、卒業学年や所属教室、主たる活動地域で同窓会をされる場合も、この事業を活用されることを願っています。
青藍会(医学部医学科同窓会)
会長 露口 勝
今夏は全国各地で台風による豪雨被害があり、初秋には御嶽山の噴火で多数の死者が出て日本列島は自然災害の脅威に晒されましたが、秋には本学工学部出身の中村修二教授が栄えあるノーベル物理学賞を受賞され、同窓会としてお祝いを申し上げるとともに徳島大学にとっても記念すべき年になると思われます。
さて、今期の青藍会活動ですが、久しぶりに青藍会ホームページのリニューアルを行いました。新しいホームページのURLはhttp://www.seirankai-tokushima.jp/に変更になります。事務局から新しいニュースをアップしますので、今後ともご利用のほどよろしくお願いいたします。
6月に青藍会会報第83号を発行いたしました。会報は6月と12月の年2回発行し、全国の会員にお送りしています。紙面は学長、医学部長、病院長による徳島大学の近況報告や各期の同窓会便りなど、いつも新しいニュースが満載であり、読み応えがあります。
7月21日(海の日)に青藍会館にて青藍会総会、評議員会、支部長会を合同で開きました。青藍会MD-PhD奨励金は酒井遥介氏に、青藍会賞は吉田守美子氏(医学部47期)に授与され、吉田氏から受賞講演「虚血耐性および血管新生におけるアンドロゲン受容体の意義」が行われました。総会では支部報告として兵庫県が近畿支部から独立して兵庫支部を新設するとの話が楢林会長よりありました。兵庫県は徳島県と隣接県であり、300名近い会員がいることや近年は医学部入学者も徳島県に次いで多いこともあり、新しい支部を創設し、会員の親睦を図り、母校の発展に寄与したいということで皆さんの了承が得られ、全国の支部は1つ増えて13支部になりました。10月5日シーサイドホテル舞子ビラにて青藍会兵庫支部の発会式があり、台風の近づく中徳島から会長、桜井副会長、苛原医学部長はじめ7名がお祝いに駆けつけ、兵庫支部設立総会は盛大に開かれました。今後、兵庫支部の発展が期待されます。
9月の定例役員会においてMD-PhDコースの大学院生に対する海外留学支援金(50万円)が創設され、第1回は西 晃氏(アメリカ?ニューヨーク州?アルバートアインシュタイン医学校)に決まりました。また、医学部より要請のあった新設の総合研究棟4階大ホールのAV機器の寄付(約380万円相当)も承認されました。
10月29日(水)午後6時30分より青藍会講演会が医学科との共催で徳島大学藤井節郎記念医科学センター1階の藤井記念ホールにて香川学長の司会の下開催されます。講師は元千葉大学長の斎藤 康先生で、演題は「藤井節郎先生との出会い、そしてお教えを思い出して」であります。斎藤先生は若いころ徳島大学酵素研究施設の酵素生理部門(藤井節郎教授)の下に国内留学され、2年半徳島で脂質代謝の研究していた時期があり、恩師藤井先生との興味深い話が拝聴できるものと期待しております。医学生をはじめ、多くの皆様のご参集をお願いいたします。
栄友会
会長 津田 とみ
春に医科栄養学科1期生を迎えました。彼らはもう新しい時代に向けて栄養学を学び始めています。栄友会では、会の名称を変更せず継続することにしました。新一年生は栄友会51期生ということになります。
今年度前半のニュースとしましては、全国の4支部からの役員や会員の方々の出席もいただいて定期総会を6月21日(土)に開催し、会の名称の継続や今後の活動方針などを決定しました。総会に引き続いては、恒例となっています卒業生の講演を開催しました。今回の講師は33期生の深津(谷口)章子さんでした。現在は聖徳大学講師としてご活躍されていますが「管理栄養士としてどう生きるか」と題し、兵庫県立こども病院での臨床経験、大学院への進学、現在大学でとりくんでいる仕事などについてのご講演で、感銘を受けるものでした。特に在学生には印象深く心に残る内容と思われました。また8月には阿波踊りで栄養学連の本格的な踊りを踊り切りました。これらの行事で栄友会では学年を超えた縦の繋がりをまた1年分紡ぎ足すことができました。
さて、今年も学会賞の受賞や各種表彰を受けたという知らせが届き、会員の活躍が途切れなく続いているのがまことに嬉しくニュースレターに紹介させていただきます。5期生の田中啓二?東京都医学総合研究所長が文化功労者に選出されました。平成22年の学士院賞に続く大変名誉なこととなりました。また、日本栄養?食糧学会学会賞を特別会員である食品機能学分野の寺尾純二教授が受賞されました。日本栄養?食糧学会奨励賞を30期生の叶内宏明?鹿児島大学准教授と34期生の平坂勝也?長崎大学助教が受賞し、厚生労働大臣表彰の栄養士養成功労者には12期生の木戸康弘?京都府立大学教授と8期生の松枝秀二?川崎医療福祉大学教授が並びました。
もう一つ会員の活動状況のニュースを追加します。8月20日(水)~22日(金)には第61回日本栄養改善学会学術総会がパシフィコ横浜を会場として開催され、参加者は3,500名にのぼる盛大な学会でした。その学術総会会長は5期生の中村丁次?神奈川県立保健福祉大学学長、メインシンポジウムのシンポジストには5期生の田中啓二?東京都医学総合研究所所長が務められ、さらには、各種シンポジウム座長、シンポジスト、セミナー座長などなどを蔵本キャンパス栄養学科で育った私たち栄友会第一世代が席巻していました。さらにその教えを受けた第二世代が各地の各拠点から登場しており、栄友会会員の活躍には目を見張るものがありました。栄友会としては記念に残る学会の一つだと感じましたので、追加させていただきました。
今後とも、改組されました医学部医科栄養学科と栄友会をご支援ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
睦眉会(医学部保健学科同窓会)
会長 河田 明男
医学部保健学科同窓会「睦眉会」は平成26年4月1日現在6324名の会員を擁する医療技術者(看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、助産師)で構成する同窓会であります。平成8年に発足し18年目を迎えます。睦眉会は、名誉会長(保健学科長)の他、会長1、副会長4、理事20、監事2の陣容で運営されております。
活動としては総会(年1回)、会誌発行(年1回)、役員会(年数回)、名簿発刊(5年毎)、入学?卒業式参列、医学部各賞授与式参列、新入生歓迎昼食会開催、同窓会連合会出席、等々を挙げることが出来ます。会の責務は卒業生と在学生を繋ぐ役割、会員相互の親睦の増進等が挙げられます。各位におかれましては当会の活動趣旨をご理解いただき、各種行事への尚一層の御協力を賜りたく存じます。
本年は睦眉会では特筆すべき2つの事業を実施しました。市民公開講座の開催と同窓会名簿の発行です。7月6日、徳島大学教授?環境防災研究センター 副センター長 中野 晋 先生を講師に迎え「巨大災害に備えて私たちができること」と題して時宜を得た講演をいただきました。50名以上の参加者を得て、現実に即し得ることの多かった講演でした。
8月初旬から配布を開始したのが「同窓会会員名簿 2014」です。5回目の発刊となります。前回は2009年の発行でした。現在、同窓会名簿の発行に際しては多々問題が有ることも承知しております。しかし、役員会としては「卒業生と在学生を繋ぐツール」とした位置づけで発行しております。その趣旨を生かして、これまで卒業祝いとして進呈していた名簿を、本年より在学生全員に配布し就職活動に有効利用してもらうことにしました。ただ「同窓会名簿」は個人情報の最たる物でもあります。医療技術者の職場である病院とは究極の個人情報を扱う施設であると言えます。この際、学生諸君には社会人予備軍として「個人情報保護」の実地教育の一環とした取り扱いを学んでいただきたいと考えています。これも現実に即した教育の一環であろうと考えます。
現代において職業の発展には「教育」が不可欠であります。医学の世界では、確立された教育こそが安心?安全を担保し、業務を推進する原動力となるのです。大学内での教育、卒後教育、一般社会人を対象とする教育の更なる展開が求められていますことは、広く周知の事実であります。現代日本では、高度な倫理観に裏付けされた優秀な医療技術者の活躍を期待しています。この期待に応えるには「大学院?博士課程」の教育は時宜を得たものであります。
他方身近な事象としては、競争?淘汰の時代に突入した事です。徳島県の看護師、診療放射線技師の分野はまさに競争の時代に移りました。しかし徳島大学の強みは「医学部?医学科」の存在にあります。基礎と臨床のプロ、エキスパートによる実践教育の推進と優れた教育設備?環境においては他の追随を許さないと自負する処です。各分野に学ぶ学生諸君は自信を持って勉学に実習に励んでいただきたいと存じます。
睦眉会はその理念に謳う「保健医療の向上に寄与していくことを目的とする」事を、在学生の日常生活の一端を物心両面でサポートしていく事で実現していこうと考えております。
蔵歯会
会長 薦田 淳司
平成26年3月に、本学歯学部歯学科を32期生30名、歯学部口腔保健学科を4期生12名が卒業し、この蔵歯会に入会いたしました。卒業生の合計は1822名になりました。なかでも、学内に7名、学外では岡山大学に2名、高知大学、鶴見大学、大阪大学、昭和大学、獨協大学にそれぞれ1名の計14名が教授として活躍しています。また各地の大学で准教授、講師等として、行政職等で多くの同窓生が活躍しています。また、卒業生の4割を越える人が開業医として地域に貢献しています。
蔵歯会は平成2年に創立され、本部では、庶務?渉外、広報、福利厚生、学術、会計の担当部署があり、定期評議員会、総会、支部長会議を4月に開催し、毎年会報誌を発行し、2年に1回会員名簿を作成しています。会員の慶弔時には電報?花輪等を送り、災害時には見舞金を支給しています。また、ホームページhttp://www.tokudai-d.netを開設しています。本部以外に関東、東海、滋賀、京都、大阪、兵庫、岡山、香川、愛媛、高知、徳島の11支部と大学支部があり、それぞれで活発な活動を行っています。
また、歯学部と共同で毎年12月に進学?就職ガイダンスを開催し、卒後10年ほど経て活躍されている卒業生と卒後間もない臨床研修中の卒業生による講演会を開き、歯学部生が進路を決めていくうえで必要な情報を提供しています。また、4月の総会の後には、歯学科6年次と口腔保健学科4年次の学生を招いて支部説明会と懇親会を開催し、支部における歯科の状況を説明したり、進路相談を受けたりしています。
母校徳島大学に設立された同窓会連合会の一員として、毎年徳島で開催されるびざん会、2年毎に交互に開催される関東びざん会と近畿びざん会において他学部の卒業生と交流を持つなど、他学部の同窓会とともに徳島大学の発展に寄与していきます。
薬友会(薬学部同窓会)
会長 山下 修司
薬友会は薬学部卒業生、在学生および教職員等により構成されており、現在の会員数は6911名になります。
本年度の5月に薬友会誌第13号が発行されました。薬学部の近況報告と研究室の紹介、卒業生からの職場レポート、支部だより、クラス会だより等がまとめられております。今回は昭和39年に薬学部卒業の早川堯夫氏が平成26年度文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞されたという嬉しいニュースも紹介されております。
薬友会の役員会が9月19日に薬学部内で開催されました。役員の改編、支部への支援等が決まりました。また昨年実施されました薬学部創立90周年記念事業報告も行われました。
薬友会には8つの支部がありますが、今年は高知県支部総会が5月に高知市で、愛媛県支部総会が6月に松山市で、近畿支部総会が10月に大阪市で開催されました。各支部長が中心になって開催され多くの年代を超えた卒業生が集まり、薬学部から数名の先生方が出席されました。薬学部の現状報告もあり、地域での情報交換や旧交を温める有意義な機会になりました。この後も10月には関東支部総会が11月には香川県支部総会が開催される予定です。支部会は薬友会活動の重要な柱なので今後益々支部活動が活発になるようサポートしていきたいと考えています。
薬学教育6年制に残された課題や政府からの大学改革の厳しい要望があり、薬学部もさらなる改善が続くと予想されますが、薬友会は今後も薬学部の発展と卒業生の活躍を支援していきたいと考えております。
工業会(工学部同窓会)
理事長 林 正
工業会は、およそ25,000人を超える会員からなる同窓会組織です。
平成26年度は5月10日(土)に総会が開催され、平成26年度事業計画が審議、承認され活動がスタートいたしました。
総会後の記念講演はNPO法人グリーンバレー理事長 大南信也様により「創造的過疎への挑戦 ~ヒトノミクスから考える地域の未来~」と題して、徳島の過疎の町神山町での最近の人口増加やITベンチャー企業などのサテライトオフィス設置や本社移転が10社を超えた30年以上に及ぶ活動の紹介がありました。今では、神山町は、ITの利活用を進めて地域活性化を図った最近話題の地方創生のお手本のような地域となっています。
5月10日総会に先立ち支部長会議を開催、全国16支部の支部長および近畿支部連合会会長の方々より各支部活動現況報告が行われました。そして翌日5月11日にはホームカミングデイを開催し、51名の方々に参加していただきました。
8月1日には第60号会報(30,300部)を発行致しました。会報表紙には岡田宏昭氏(機械33年卒)作の阿波踊りの踊り手の皆さんの歓喜の様子を「動と静」として表現した絵画「歓喜?動と静」(日本美術評論家大賞受賞作)を、裏表紙には原田新一氏(機械43年卒)作の書(2013年度日展入選作)が掲載されています。会員の方々が芸術の分野でもご活躍されていることを心強く思います。
12月には2年に1度発行の「名簿」を発行予定です。
支部総会ですが、4月16日 香川支部、10月4日 兵庫支部、10月11日 京滋支部、10月18日 愛媛西支部と開催され、10月25日 九州支部、10月26日 奈良支部、11月1日 近畿支部連合会、11月9日 和歌山支部、11月29日 岡山支部と開催が予定されています。多数の会員方々の参加をお待ちしております。
母校徳島大学の産学官連携活動に協力することを趣旨に2010年5月に設立されました近畿支部連合会(大阪、兵庫、京滋、奈良、和歌山の各支部)のホームページが開設されました。会員相互の連携の一助として活用いただければと思います。
さて、中村修二教授(電子52年卒、54年修士修了)の2014年度ノーベル物理学賞受賞が決定しました。工業会事務局にもたくさんの電話やメールのお祝いのメッセージが届いています。中村教授と同じ徳島大学で学生時代を過ごし、現在、社会のいろいろな分野でご活躍の会員には、感慨深い本当に大きな喜びと励みになったことと思います。
また現在工学部在学中の準会員にとっては特に一層の励みとなっていることと思います。
徳島大学の知名度アップに大きく貢献頂いたことと併わせて、中村先生には深く感謝するところでございます。
今年4月には、(株)日立製作所社長に東原敏昭氏(電気52年卒)がご就任、そしてこのたびの中村教授のノーベル物理学賞受賞決定と工業会にとって喜ばしい朗報が続いています。工業会会員の皆様にとっても本当に名誉で励みとなるうれしいニュースだと思います。
平成27年度総会は平成27年5月9日(土)15時開催です。会員の皆様には、お誘い合わせの上多数の方々のご出席お願い申し上げます。
徳島大学同窓会連合会の皆様には、今後ともご指導、ご支援の程よろしくお願いいたします。
六一会(大学開放実践センター同窓会)
会長 佐々木 隆
平素は六一会の運営にご支援をいただき感謝いたします。
大学開放実践センター同窓会組織「六一会」は昭和61年大学開放実践センター創立と同時に設立されました。生涯教育の推進に貢献する、地域社会に貢献することを目的に活動をしています。
今や人生90年代と言われていますが、六一会はアクテイヴシニア(元気なシニア)集団を目指して活動をしています。
講演会
県勤労者山岳連盟 早田さん(県職員) 四国の山の素晴らしさ、37年かけて四国の1000M峰、294座の踏破の感動を実感しました。
映画会
9月9日、賀川豊彦物語を上映、多くの参加者があり感動したと評価をしていただきました。
大学祭
1年間の活動成果の集大成、でもある大学祭は活動展をはじめ音楽会、講演会等好評でした。
同好会
俳句、朗読、パソコン、読書、美術館、ハイキング各倶楽部は活気にあふれみんなで楽しんでいます。
特に一昨年、六一会にハイキング倶楽部が誕生し、県内の比較的低い山でハイキングを楽しんでいます。
7月剣山、10月塩塚峰を訪ね自然を満喫しました。
会員のみなさの感動ぶりは素晴らしいの連発でした。
頂上で四国の山々を眺め食事をしみんなで歌を歌って元気になることが出来ました。
社会貢献活動
徳島市佐古山町諏訪山にある国史跡?徳島藩主蜂須賀家墓所(万年山墓所)の保全活動を続ける「万年山愛護連絡会」の呼びかけに参加、佐古地区住民のみなさんと共に取り組んでいます。2度目の取り組みで会員の皆さんからも積極的な参加の希望がありました。
今年は毎年5月下旬、福岡で開催される中国、四国、九州生涯学習研修集会での六一会の活動報告が要請され代表4名が参加、六一会の歴史に残る成果を得ることができました。
60歳からは人生の黄金期と言われ価値ある生き方が求められます。
六一会の活動がそんな視点で遂行出来ることを望んでいます。
六一会の活動はホームページに反映されていますので是非ご覧ください。
卒業生紹介(ニュースレター)
各界でご活躍される卒業生をご紹介します。
渭水会
鎌田 邦宏 かまだ くにひろ
学芸学部中学校課程美術教室 昭和39年卒業
彫刻家
徳島県美術家協会理事。
日本美術家連盟会員。
放美展審査員。
二紀会会員。
一般社団法人 二紀会徳島支部長。
昭和17年1月17日生。徳島市鮎喰町在住。高等学校教諭として勤務しながら、作品制作を続ける。現在、徳島文理中学校?高等学校講師。
芸術活動は昭和38年、徳島彫刻集団第一回野外彫刻展に出品。 昭和40年第19回二紀展(東京都美術館)に彫刻作品が初入選、その後二紀展では佳作賞、二紀選抜展佳作賞、同人賞を経て現在は二紀会会員として二紀展(国立新美術館)に出品。昭和52年から徳島県美術展招待作家として彫刻作品を出品。平成26年、徳島大学開学140周年記念モニュメントとして、常三島けやきホール前に彫刻「水の調べ」を設置(渭水会寄贈)。
1942年 | 徳島県生まれ |
1964年 | 徳島大学学芸学部(美術)卒業 |
1965年 | 第19回二紀展 初入選(東京都美術館) |
1971年 | 第25回二紀展 佳作賞 |
1973年 | 二紀選抜展 佳作賞 |
1975年 | 第29回二紀展 同人推挙 |
1988年 | 第42回二紀展 同人賞 |
2002年 | 第55回二紀展 会員推挙 |
2003年 | 第56回二紀展会員。個展、 二紀会会員展出品 |
2004年 | 第57回二紀展会員出品、以後毎年出品 |
2014年 | 徳島大学開学140周年記念モニュメントを総合科学部キャンパスに設置 |
青藍会
野中 家久 のなか いえひさ
(経歴)
昭和42年 3月 | 徳島大学医学部卒業 |
昭和43年 4月 | 大阪大学医学部附属病院第二外科入局 |
昭和59年 3月 | 医療法人青心会理事長?郡山青藍病院 院長 |
平成 9年11月 | 医療法人青心会老人保健施設 ピュアネス藍開設 同施設長就任 |
現在に至る |
(兼務する主な役職)
奈良県病院協会理事
奈良県老人保健施設協議会 幹事?リハビリ分科会委員長
奈良県救急医学会理事
奈良県立医科大学救急外科非常勤講師 等
野中家久氏は、当大学医学部を昭和42年に卒業後、阪大医学部第二外科で研修。昭和59年3月、奈良県大和郡山市に病院を開設されました。病院名は「郡山青藍病院」です。 青藍会の皆さんには馴染み深い名前を、同窓会本部に許可を得て付けたそうですが「青は藍より出でて藍より青し」を忘れることなく「病むは人なり 医も又人なり 人と人なり」を理念に、地域に密着した医療に取り組んでおられます。また「奈良県の救急は奈良県で受ける」という強い意思を持って救急医療にも力を入れ、年間約2000件の救急患者を受入れておられます。平成9年には「高齢者の生活もこれからはサポートが大切」と介護老人保健施設「ピュアネス藍」を開設され、医療と介護の両面から地域に必要な医療機関と支持されています。その他新しい分野にも常にアンテナを向け、循環器科や人工透析、自由診療域にも積極的に取組んでおられます。
平成26年3月には病院創立30周年を迎えられ、記念式典を開催されました。その場では各分野の方々から、お祝いとねぎらいをうけて光栄だったと喜んでおられました。野中氏の人柄と真面目さが周囲に伝わった結果でしょう。
病院に「青藍」をつけるくらい徳島大学が大好きな野中氏です。今後もパワフルに活動し、青藍会を盛り立ててくれると期待しています。
栄友会
柳沢 香絵 やなぎさわ かえ
医学部栄養学科 平成6年3月卒業
相模女子大学 栄養科学部 健康栄養学科 准教授
専門分野:スポーツ栄養学、運動栄養学
(略歴)
平成6年 | 医学部栄養学科卒業 |
平成8年 | 日本女子体育大学大学院スポーツ科学研究科 修了 |
平成8年 | 大塚製薬株式会社入社 佐賀研究所(現佐賀栄養製品研究所) |
平成14年 | 国立スポーツ科学センター |
平成18年 | 聖徳大学 |
平成23年 | 相模女子大学 |
平成24年 | お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 博士後期課程修了 |
平成26年より現職 |
柳沢香絵氏(27期)は、平成6年に徳島大学医学部栄養学科を卒業された後、かねてより関心のあったスポーツ栄養学の道を志し、体育系大学大学院およびお茶の水女子大学大学院にて運動生理学や運動栄養学について学ばれた後、大塚製薬株式会社にて運動時の栄養補助食品の開発に従事されていました。その後、スポーツ選手の栄養管理の現場で活躍すべく、国立スポーツ科学センターに活躍の場を移し、スキーやスケートなどおもに冬季競技種目の選手の栄養管理に取り組んでこられました。
平成22年には「日本スポーツ栄養研究会?スポーツ栄養士グループ」として第13回秩父宮記念スポーツ医?科学賞奨励賞受賞し、平成23年には千葉県栄養士会会長表彰を受賞されました。
昨年のソチオリンピックには日本選手団の選手村外サポート拠点マルチサポート?ハウスのリカバリーミール責任者を務め、選手の食事や補食を提供しました。
現在は、相模女子大学で管理栄養士の教育に携わるほか、NPO法人日本スポーツ栄養学会の理事や(公財)日本スケート連盟科学スタッフ(管理栄養士)、東京都競技力向上推進本部強化部会 育成プログラムワーキンググループ委員などを務められ、スポーツ栄養の発展に貢献されています。
睦眉会
後藤 美弥子 ごとう みやこ
医学部附属看護学校 昭和33年卒業
(元)医学部附属病院看護師長
昭和33年徳島大学医学部附属看護学校を卒業後、徳島大学病院に奉職され、精神科外来看護に長くご貢献されました。そのご経験から、徳島大学医療技術短期大学部看護学科非常勤講師として後輩の育成にも携われました。材料部でのご勤務の中では、1994年全国国立大学病院材料部部長?婦長研修会の開催、ならびに、徳島大学病院の再開発の看護部の中心メンバーとして、物流システムやME機器中央管理システムの構築など、現在の徳島大学病院の病院組織の基盤づくりに多大なご尽力をされました。また、1996年には徳島大学医療技術短期大学部同窓会睦眉会初代会長に就任され、同窓会運営に準備期間も含め20年余り、現在に至るまでご尽力されています。
ご退職後は、徳島健康生協の「すくすくっ子くらぶ」責任者として10年にわたり子育てボランティアを担われ、2014年7月に徳島健康生活協同組合よりこれまでのご功績に対して感謝状を授与されました。防災時避難場所における幼児教育資格を取得され、地域自主防災組織役員を担う等、現在も精力的にご活躍されています。後輩が憧れる笑顔の美しい卒業生代表です。
蔵歯会
岡本 正人 おかもと まさと
学校法人北里研究所 北里大学 特任教授
北里大学薬学部 先端免疫治療学講座
北里大学北里研究所病院 腫瘍センター
略歴:
1988年4月 | 徳島大学歯学部卒業 |
1992年3月 | 徳島大学大学院歯学研究科修了(歯学博士) |
1992年4月 | 徳島大学歯学部助手 |
1994年1月-1997年4月 | 米国ノースウェスタン大学医学部病理学講座Research Associate |
2004年10月 | 徳島大学大学院口腔科学教育部 授業担当講師 |
2006年4月 | 武蔵野大学薬物療法学研究室 客員教授 テラ株式会社取締役CSO(最高科学責任者) |
2011年6月 | 慶應義塾大学医学部先端医科学研究所細胞情報研究部門 特任准教授 鶴見大学歯学部口腔内科学 臨床教授(非常勤) |
2014 年4月 | 現職 |
岡本正人氏は、1988年3月に徳島大学歯学部卒業後直ぐに大学院生として当時の口腔外科学第2講座(佐藤光信教授)に入局し口腔癌の治療に従事されました。標準治療を行えど、行えど、亡くなって行く患者様を目の当たりにして悩んでいる時に「もしかしたら患者様のbenefitに繋がるかもしれない」と可能性を感じたのが、佐藤教授と共に研究を進めていた免疫療法/癌ワクチンでした。佐藤教授退官後、武蔵野大学、慶應義塾、北里研究所と渡り歩き、癌ワクチンの研究開発を行うベンチャー企業の役員も経験されましたが、彼の仕事内容は全く変わらず、一貫して癌ワクチンの研究?開発?臨床応用でした。現在では、口腔癌のみならず様々な癌に対する癌ワクチン療法の臨床試験などに免疫療法のspecialistとして携わっておられます。
そして、4半世紀以上癌免疫療法に携わり、数千例という膨大な免疫療法施行患者様のデータを解析し(これだけ多くの免疫療法の症例数を保有するグループは世界でも類を見ないそうです)、数多くの論文を発表されましたが、その結果、岡本氏は「癌ワクチンによりbenefitが得られる患者様の集団は必ず存在する(それもかなりのpopulationが、)」という事を確信したそうです。
それを踏まえて、現在は、岡本氏らのグループが開発した「樹状細胞がんワクチン」をスタンダードな治療にするために御活躍中です。岡本氏が癌ワクチンの標準治療化にこだわる理由をお聞きすると極めて明快な答えが返ってきました。「それが癌患者様のbenefitに繋がると信じるから」
薬友会
中野 伸二 なかの しんじ
1971年 薬学部製薬化学科卒業
漢方の養命庵 中野薬局 代表
1971年 | 徳島大学薬学部製薬化学科卒業、協和発酵工業(株)入社 |
1972年 | 徳島大学薬学部助手 |
1975年 | (株)フジ入社 |
1985年 | (株)メディコ21代表取締役専務 |
2001年 | (株)レディ薬局 専務取締役 |
2009年 | 漢方の養命庵 中野薬局 開局 現在に至る |
中野伸二氏は、昭和46年に薬学部製薬化学科を卒業し、協和発酵工業(株)に入社されました。その後母校薬学部の衛生化学教室で助手として活躍された後、出身地松山の代表的スーパーである(株)フジの薬品部バイヤーに転進されました。(株)フジのドラッグストア事業を分社独立した旧メディコ21の設立に参画され、多数のドラッグストア店舗や調剤薬局の開発を果たされました。その後同じ松山に本拠を置き競合関係にあった(株)レディ薬局との経営統合に大きな役割を果たされました。全国的な大手ドラッグストアグループの傘下に入らず地元企業としての発展の道筋をつくられ、レディ薬局でも幹部として手腕を発揮されました。
平成21年にレディ薬局を退職され、長年の夢である漢方専門店を開局され、ドラッグストア業界で培った経験を活かし地域?患者に密着した漢方薬局を目指し活躍されております。
なお平成8年より本年まで薬学部の同窓会組織である薬友会の愛媛支部長として支部活動にご尽力されました。
工業会
中村 修二 なかむら しゅうじ
2014年10月7日午後6時40分、中村修二先生(UCSB教授)(徳島大学大学院1979年修了)の、ノーベル物理学賞受賞が決定しました。
中村先生といえば、青または白のLED、(1)基板となるサファイア上にGaNを付ける技術、(2)P型化の方法、(3)発光層InGaNを600-800℃で付ける技術、(4)InGaNのすぐ上にAlGaNを付け電子のオーバーフローを抑えたところ、等々、我々研究者ではとても思い付かない技術ばかりです。中村先生、おめでとうございます。
徳島大学同窓会連合会ニュースレター第13号 | |
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発行日: | 平成26年11月14日 |
編集: | 徳島大学同窓会連合会事務局 |
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