徳島大学大学院医歯薬学研究部薬学域口腔科学部門口腔生命科学分野、フォトニクス健康フロンティア研究院の工藤保誠教授、毛利安宏講師、猿棒元陽さん(歯学科6年生)らは、ヴェローナ大学(イタリア)のDaniele Guardavaccaro教授らのグループとの共同研究により、腸の幹細胞で特に多く作られる酵素「RNF32」が、NF-κBの働きを調節することを発見しました。
 私たちの体は、細菌やウイルスなどの外敵から身を守るために「NF-κBシグナル」と呼ばれる仕組みを使って免疫反応を制御しています。今回の研究では、RNF32は、カルシウムの濃度が上がると活性化し、NF-κBを動かすスイッチのような役割を果たす分子群を働かせることで、細胞の反応をコントロールしていることが分かりました。RNF32が働かないと、腸上皮幹細胞が正常に分化できなくなります。この成果により、RNF32が腸の健康や炎症反応を保つための新しい分子として重要であることが明らかになりました。
 本研究に関する論文は、2025 (亚洲博彩十大网站排名_澳门足球博彩公司推荐【唯一授权十大网站】7)年10月29日に、Cell Pressの学術雑誌『Molecular Cell(モレキュラー?セル)』の オンライン版に掲載されました。
【プレスリリース】腸の健康を守るカギを発見! ― 細胞の防御スイッチ「RNF32」が働く仕組み ― (PDF 354KB)
 
             
           
                 
                 
                 
                