徳島大学大学院社会産業理工学研究部理工学域材料科学分野の西野秀郎教授は、配管の減肉量を効率的に計測できる新たな技術を三菱ケミカル株式会社との共同研究により開発しました。人工知能の一つである教師つき多層パーセプトロンと配管広域を効率的に超音波計測できるガイド波法を組み合わせることで実現しています。
従来の減肉深さ計測は、超音波探触子で一点一点探る必要があり、狭い範囲の抜取り検査に留まっています。本手法では、一度の超音波の送受信で広範囲の配管減肉を計測できることを世界に先駆けて実際の腐食配管を用いて示しました。
ガイド波法は、計測範囲が広く減肉の位置を効率的に得ることができる一方で、減肉深さを計測することが困難でした。本技術は、教師つき多層パーセプトロンを利用しガイド波の欠点を補うことで、一度の測定で長距離領域の配管に対して減肉位置と減肉深さを同時に計測可能とするもので、空中架設配管に対して特に有望です。産業インフラや社会インフラで多用されている配管に対して効率的なモニタリングや減肉深さの自動診断への利用に期待されます。
この亚洲博彩十大网站排名_澳门足球博彩公司推荐【唯一授权十大网站】は、2024年7月24日（日本時間）に「Structural Health Monitoring誌」に公開されました。
人工知能と超音波を利用し、腐食した配管の減肉量を効率的に計測する新技術を開発しました (PDF 734KB)
