徳島大学病院では、災害拠点病院として大規模災害発生時に災害対策本部や各種検査、病棟等の診療部門が十分機能するかどうかを確認するため、隣接する徳島県立中央病院と合同で、10月12日に災害対策訓練を実施しました。
今回の訓練では、震度6強以上の地震発生による津波被害を想定し、籠城訓練を実施しました。香美祥二病院長を本部長とする災害対策本部を立ち上げ、災害対策会議において診療機能レベル等を決定し、津波による浸水被害が発生した場合に本院の診療機能を維持するために必要な人員、情報、物資等の検証を行い、電子カルテシステムが使用できないという想定のもと、紙伝票の運用についての検証も行いました。
また、隣接する徳島県立中央病院と本院とを結ぶ連絡橋であるメディカルブリッジを利用し、患者搬送に係る連絡調整訓練も実施しました。
今回の訓練は籠城訓練のため、近隣から少数の患者の受入れを行うという想定で実施しましたが、本学医学部の学生が患者役を行うなど、より実践に近い形で訓練を行いました。参加した本院スタッフは訓練に真剣に向き合い、現状の課題の洗い出しを行うことで、災害発生時にも本院の診療機能を維持するために必要な体制整備について、日頃から確認することの重要性を再認識しました。
訓練の様子