海外の大学の英語授業と同レベルの教育を徳島でグローバルに活躍する未来を掴む「ACEプログラム」
ACE プログラム 対象 : 国際教養コース1年生~3年生
総合科学部 准教授 Kaiser Meagan Renee (カイザー メイガン レネー)
総合科学部 准教授 McCandie Tanja (マッケンディ タニャ)
英語をいかし、世界で活躍できる人材の育成を目的として、海外の大学の英語授業と同レベルの授業が徳島大学でも行われていることをご存じでしょうか?
それが「ACEプログラム(Academic Communications in English)」です。
英語力の向上は言うに及ばず、主体性、積極性、多様な価値観や異なる文化への理解など、留学先でもすぐに対応できるレベルに、そして国際的に活躍する人材としての資質を養うため、授業では様々なテーマを扱っています。
授業はカイザー先生とマッケンディ先生の2人が行っていて(取材日はマッケンディ先生)、授業中は英語のみ。この日はオンラインでオーストラリアのマッコーリー大学のティーチングアシスタントと対話しながら、エッセイを仕上げるという課題に取り組んでいました。
この日はなんと1名の学生にオーストラリアの学生が2名以上サポートについていました。
▲授業はオーストラリアのマッコーリー大学の学生ティーチングアシスタントと会話しながら、画面共有し、リアルタイムで添削を受けます。
マッケンディ先生の授業で重視するのは「批判的思考」です。批判的思考とは、多角的、論理的に考えることなのですが、なんだか難しそう…。しかしマッケンディ先生は「できる、できる」と力強く応じます。
「学生はもっとできると思う。『自分の表現をしていいんだ』、『自分の考えを表現していいんだ』という機会を与えられてこなかっただけ。特に日本の女性や学生はすごく努力するし、頭もいい。それなのに自分に自信がなくて、自己実現にも苦手意識がある。海外の学生たちとのコミュニケーションを通じて異文化に触れ、英語力を磨き、将来に役立ててほしい。自分が望めば海外で活躍したり、身につけた英語をいかして働く選択肢もある。この授業を通して学生たちにそうしたビジョンを示せていると思います」。
▲ティーチングアシスタントはオーストラリア人でも日系や中国系など多様な背景をもつ学生が様々います。
多様な発音に触れる機会で、時に聞き取りにくいこともあるそうですが、同世代ということもあり、会話が弾んでいました。
また、カイザー先生の授業では世界の大学生と対話するのに備えて、SDGsを題材に批判的思考によって、より深く議論して理解することに重点を置いているそう。3年生になると皆、英語でゼミに参加し、卒業研究も英語で論文を執筆しているそうです。
▲ティーチングアシスタントは35分ごとに交代し、いろいろな人に意見をもらいながらエッセイを仕上げていきます。
「読む」「書く」「聞く」「話す」のコミュニケーション四技能の中でも「話す」、「書く」のアウトプットに重点をおいて学んでいます。
ディズニーで働くインターンシップや世界のトップレベルの大学への留学プログラムもあり、卒業後、外資系企業や国家公務員として省庁に、また国際機関などへの就職を希望する人だけでなく、異文化に触れ、柔軟な思考や問題解決能力を養い、自己成長を実感したい人にもおすすめのプログラムです。
▲ACEプログラムはカイザー先生とマッケンディ先生の2人が担当。
マッケンディ先生(写真)は英語教育のエキスパートで、世界各地からオファーがある凄腕の先生です。