系の詳細
機械科学?工学は21世紀の情報化?電子化社会においても不可欠な高品質、高性能な機器の開発?製造に重要な役割を果たしています。こうした高品質?高性能機器は我々の日常生活においても欠かせないものであり、機械科学?工学は現代社会を維持し、発展させるためのキーテクノロジーであるとみなされています。このため、機械科学?工学は「人間のための」科学技術として発展すべきです。
理工学部門機械科学系は材料科学分野、エネルギー分野、知能機械学分野、生産工学分野から構成されます。各分野は密接に関連し、機械科学?工学に基盤を置きながら非常に幅広い分野の研究を行います。バイオエンジニアリング、土木工学、情報工学、電子デバイス工学などへの応用や、これらの分野との融合も含まれます。
各分野の研究テーマ
材料科学分野
金属単結晶、双結晶、三重結晶を用いた結晶塑性および金属/半導体界面のレーザ改質、超音波ガイド波および赤外線サーモグラフィを用いた材料評価と構造物の非破壊検査技術の開発、環境負荷を低減させるサステナブルな先進複合材料?グリーンマテリアルの開発と応用に関する研究、低コスト植物由来のセルロースナノファイバー抽出技術とナノファイバーに基づく材料の開発、情報処理技術を活用したインテリジェントCAEシステムのためのアルゴリズム開発を行っています。
エネルギーシステム分野
燃焼改善技術と燃焼排気物質の低減に関する研究、工業界に革新を創出するレーザ応用先端計測技術、生体医工学的手法による骨/微小循環関連疾患の研究、宇宙太陽光熱利用システムの地上要素研究、気液二相流や複雑特性を持つ流体の流れの研究、乱流現象の解明と効率的な制御方法の確立、既燃ガス希釈を用いた低環境負荷燃焼技術の開発、ターボ機械の高性能化に関する研究、エネルギーの有効利用のための熱物質移動現象の解明と熱エネルギー変換技術の開発を行っています。
知能機械学分野
科学計測のためのインスツルメンテーション、塑性加工プロセスの計算機シミュレーション、イメージスキャナを用いた立体形状計測、空気圧サーボ系による人に優しいロボットシステムの開発、UAV(無人航空機)の操縦支援、人間支援システムの開発、細胞が力や変形を感じ取るメカニズムの解明、動力学特性を考慮した運動および振動制御を行っています。
生産工学分野
生産工学講座では、設計と生産に関連する幅広い分野を対象とした研究活動を行っています。主な研究分野としては、材料工学に関連する表面改質処理や材料強度、材料解析に関連する残留応力測定やX線結晶構造解析、計測工学に関連するテラヘルツや非線形光学計測、機械加工に関連する塑性加工、放電加工、難削材料加工やバジル成型、そして協調工学に関連する協調設計やヒューマンインタフェース等の分野での研究活動を行っています。
- オリジナルサイトはこちら https://www-me.ait231.tokushima-u.ac.jp/