系の詳細
応用化学系では、各種の高機能性物質材料の設計と合成手法の開発に関する物質合成化学、物質の構造と機能の実用的応用の基礎となる特性を微視的立場から解明する物質機能化学、及び化学工業における製造プロセスの開発と装置設計?保全に関わる化学プロセス工学の3つの分野で広範囲の教育?研究を行い、産業界の要請に応えうる人材育成を目指します。
現代の化学技術の飛躍的発展の一翼を担う人材を育成するためには、基礎学力と最新の知識に基づいた柔軟な応用力が必要であると考え、応用化学系では自然科学と工学の広汎かつ俯瞰的な知識を系統的に体得するとともに、豊かな人格、幅広い教養及び倫理観を身につけ、進取の気風をもって「ものづくり」とそれに関連するあらゆる実務の現場で柔軟かつ力強く活躍できる化学者?技術者を養成することを目標とします。
各分野の研究テーマ
物質合成化学分野
フラーレン類の化学変換と機能開発、新規立体選択的反応開発と生理活性物質合成への応用、超分子相互作用を基盤にした機能性分子開発、有機分子触媒による環境調和型分子変換、付加重合?開環重合?重縮合?高分子反応による精密高分子合成、核磁気共鳴分光法とクロマトグラフィーによる高分子構造解析、レオロジー機能材料などをテーマとして研究を進めています。
物質機能化学分野
分離分析を用いる速度論反応下での平衡物性分析、微量物質の迅速かつ簡便な分析方法の開発、赤外分光法による物質機能の起源となる電子状態の研究、タンパク質およびナノ粒子の結晶成長と結晶構造解析、超臨界流体の分子シミュレーション、体内物質リアルタイムモニタリングを可能にする微細微小バイオセンサの開発、層状化合物による物質吸着と層剥離ナノシートの合成などをテーマとして研究を進めています。
化学プロセス工学分野
化学プロセス工学分野には3つの研究グループがあります。第1のグループでは、酸化物および窒化物半導体や蛍光体の合成や機能性材料の構造化学に関する研究を行っています。第2のグループは機能性多孔質材料の開発とその応用やプロセス強化技術に関する研究を行っています。第3のグループの研究テーマは、主として高機能性触媒および環境浄化材料の開発、無機多孔性材料を利用した分離プロセス技術の開発、新規ナノ材料の開発です。
- オリジナルサイトはこちら https://www2.chem.tokushima-u.ac.jp/