2007年見学会報告

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徳島支部では、平成19年10月6日(土)に見学会を開催いたしました。
久しぶりの県外でしたが、皆様のご協力により無事、予定通り終えることができました。
以下にこの概要をご報告します。

参加者:54名
見学先:「香川県直島環境センター」および「地中美術館」
日程:
8:00 徳島駅前出発(フェリー船内にて昼食)
11:05 直島着
14:20 直島発(津田の松原SAにて休憩)
17:20 徳島駅前帰着

バス2台に分乗し、高松自動車道、高松港、四国汽船フェリーを経由して瀬戸内海に浮かぶ直島まで往復した。
今回の見学先は、地理的、事前申込み、料金、移動などの点から一人では訪れにくい所であり、また、産廃環境問題と前衛造形美術という対照的なテーマについて、短時間であったが考えさせられることが多かった。
混雑もなく天候にも恵まれて、お互いに親睦を深め、有意義な一日であった。
☆同行の福山吉宣氏(機37)が徳島新聞「読者の手紙」に当日の感想を投稿されたので、両者のご承諾をいただき紹介いたします。

徳島新聞朝刊 平成19年10月18日

環境問題の根深さを再確認

徳島市 福山吉宣 69歳 自由業

香川県の直島環境センターを見学した。豊島に不法投棄されたダストや汚泥、汚染土壌などの産業廃棄物を直島に移送し、溶融処理する国内最大規模の設備だ。
最初に豊島問題の経緯と設備概要の説明を受けた。それによると廃棄物総量六十万トン、処理能力は年間六万トンで、十年間で全廃棄物の処理が完了する見込み。設備投資総額二百億円、ランニングコストが年三十億円、十年で三百億円。全廃棄物を処理するのに最低五百億円になる。
すごい金額に驚きながら、廃棄物のハンドリング、選別、溶融、副製品の回収工程などの設備に注目し、興味深く見学した。
ところが、帰りのバスの中で参加者から次のような感想が述べられた。

  1. 廃棄物処理のイメージと異なり、工場がきれい
  2. 設備費が高すぎる。もっと安く処理する方法がありそうだ
  3. 年間六万トンの処理が計画通り進んでいないと聞いた。さらに費用がかかるかもしれない
  4. 数人の心得違いの人がいて、県も囲も多大な損失を被っている。許せないことだ
  5. どうしてもっと早い段階で不法投棄をやめられなかったのか。行政の怠慢ではないか。などなど。

環境センターを設備中心に見てしまった自分を反省しながら、環境問題の根深さを再認識させられる一日となった。

香川県 津田の松原SAにて撮影

香川県津田の松原SAにて記念撮影の様子
大きな画像をご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。(JPG 362KB)

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