?子宮頸がんとは?
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
子宮頸がんは通常、早期にはほとんど自覚症状がありません。進行するに従って異常なおりもの、月経以外の出血(不正出血)、性行為の際の出血、下腹部の痛みなどが現れてきます。これらの症状がある方は、婦人科を早めに受診し診察を受けてください。
?子宮頸がんの主な原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)
HPVは男性にも女性にも感染するとてもありふれたウイルスで、海外の報告では、異性と性経験のある84.6%、男性の91.3%が一生に一度はHPVに感染すると推計されています。
?だれでも子宮頸がんになる可能性がある
HPVは、主に性交渉によって感染するとされ、その多くは自然に身体から排除されます。
排除されずに残ったウイルスの感染が長く続いた場合にがんに進行することがあります。
?若い女性も気を付けたいがん
日本では毎年約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。
若い年齢層で発症する割合が高いがんで、患者さんは20歳代から増え始め、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も年間に約1000人います。
日本では、25歳から40歳の女性のがんによる死亡の第2位は子宮頸がんによるものです。
?子宮頸がんは、妊娠?出産にもかかわる病気
妊娠?出産を控えた世代の女性や子育て世代の女性の発症が多いことから“マザーキラー”ともいわれます。
早期発見で命や子宮が守られる可能性が高いものの、早産のリスクがあります。
がんが進行すると、妊娠や出産に影響を及ぼすだけでなく命にかかわります。
子宮頚がんで苦しまないために①HPVワクチン接種、②子宮頸がん検診の受診が勧められています。
①HPVワクチン接種
現在フォローアップ接種が行われています。詳しくはこちらのページを確認してください。
②子宮頸がん検診
子宮の入り口付近の頸部といわれる部分をブラシなどで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞や前がん病変の細胞を見つける細胞診検査を行う検診です。出血などの症状がなくても20歳を過ぎたら2年に1回の子宮頸がん検診を受けましょう。また、HPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検診を受けることが奨められています。
若いから病気にはかからない、とは思わず、病気にかからない?予防するための行動をとることが重要です。
このページは下記のサイトを参考に作成していますので、詳しく知りたいと思った方は確認してください。
子宮頸がん|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)
子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)