徳島大学ガレリア新蔵では、「十六地蔵さん」(安芸真美作)絵本原画展を開催します。この絵本は「十六地蔵物語―戦争で犠牲になった子供たち」(原田一美作?文研出版1988年)を元に、2006-2007年に制作されました。このお話は、徳島で本当に起こった悲しい事件をもとに書かれています。
第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)1月29日に、現在のつるぎ町貞光の真光寺が炎上し、大阪の南恩加島小学校から集団疎開に来ていた小学校3年生の男子児童16人が焼死しました。そしてその半数が韓国?朝鮮?台湾にルーツを持つ子供たちでした。終戦を迎えた翌年には子供たちの霊を慰めるために地蔵が建立され、その後も毎年供養会が行われています。さらに、貞光小学校と南恩加島小学校は互いに修学旅行による交流も続けています。この事実も今年で76年を迎え、戦争の悲惨さを忘れずに平和を目指すという思いを私たちも大切にしていきたいと思います。
この話をみなさんとつないでいくためのものです。ご来場をお待ちしております。
- 日時:2021年12月6日(月曜日)~12月16日(木曜日) 10時00分~17時00分
- 会場: 徳島大学日亜会館1階 ガレリア新蔵ギャラリーフロア
- 対象: どなたでもご覧いただけます。
- 参加料: 無料
展示内容
?「十六地蔵さん」絵本とその原画
?「十六地蔵さん」紙芝居
?「十六地蔵物語」「おかしいやんか」原田一美著図書
絵本と本を元に作成した朗読動画オンライン演劇(2021)も以下のQRコードからご覧いただけます。
朗読 オンライン演劇
会場中央のお話をイメージした生け花(草月流、出村丹雅草)もご覧ください。
お問い合わせ先:
徳島大学人と地域共創センター 三隅友子
電話:088-656-7651 メール:misumi@tokushima-u.ac.jp
掲載日:2021年12月6日