徳島大学「科研費獲得シンポジウム ―AIは研究費獲得をどう変えるのか―」を開催
亚洲博彩十大网站排名_澳门足球博彩公司推荐【唯一授权十大网站】8年2月19日(木)、徳島大学 研究支援?産官学連携センターは、常三島キャンパス フューチャーセンターA.BAにおいて、「科研費獲得シンポジウム ―AIは研究費獲得をどう変えるのか―」をハイブリッド形式で開催しました。
徳島大学では、学内研究者の科研費調書作成を支援する取組みとして、「AIを活用した調書作成支援システム(Smart AI Trained Assistant Companion:SAITAC)」の開発を進めています。今回のシンポジウムは、その取組みを学内外に広く発信するとともに、研究?教育?社会連携の各活動におけるAI基盤の整備と利活用の方向性の共有を目的に実施されました。本システムは、「地域中核?特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の取組みの一環で3月中旬に構築予定のAI環境(HPC/GPIサーバー)にて稼働予定です。

松木理事
シンポジウムの冒頭、松木均 副学長?研究担当理事は、本学ではAI研究基盤の構築を進め、大学全体の研究高度化とAI活用を同時に推進しています。いま求められているのは「新しい研究支援の形」であり、具体的な取組みの一つが「SAITAC」です。「SAITAC」は情報流出リスクを抑えた内製システムとして開発され、単なる文章生成ツールではなく、研究構想の整理やブラッシュアップを支援する基盤として位置づけられています。研究推進の形そのものを変え、分野横断研究を後押しすることを期待していますと開会の挨拶を述べられました。

馬場センター長
続いて、馬場良泰 研究支援?産官学連携センター長が、科研費制度が近年、「挑戦性」や「融合分野」を重視する方向へ転換しているとして、研究効率化だけでなく、研究構想そのものをアップデートする可能性を持つ生成AIの効率化によって生まれた時間を、独創的?挑戦的なアイデア創出に振り向けることが求められています。SAITACは、採択率向上と申請負担軽減を目標に、教職員?企業出身教員?大学生?院生による「オール徳大」体制で開発を進めていますと説明がありました。

パネルディスカッション①
その後のパネルディスカッションでは、SAITAC開発責任者の吉田雅信 客員教授がモデレーターを務め、システムの概要と実演が行われました。吉田先生は「まずは打席を増やし、打率を上げること」を第一段階の目標と述べ、アプリ開発チーム責任者である中村年範 客員教授によるデモでは、既存の文章を要約する機能や、キーワード入力に基づく文章生成機能が紹介されました。フォーマットに沿った文章生成を行い、研究者の推敲によって質を高めていく設計となっています。
AI基盤開発チームの康鑫(しん) 講師から示されたSAITAC Webでは、申請書改善提案機能(Pipeline)が紹介されました。安全対策として、個人情報を検出し匿名化する「PII MASK」、過剰類似や漏洩リスクをチェックする「Guard」機能も搭載されています。また、瓜生信也 助教からは、セクションごとの評価構造や図表処理など技術的工夫が紹介されました。
本プロジェクトの特徴は、学生がアプリ開発チームの中核的役割を担っている点です。リーダーの山根さんは、構造的なシステム開発に携わる貴重な経験であったと述べました。西島さんはバックエンドとの連携を含む開発経験の意義を語り、宮坂さんは「生成AIは時間短縮に優れる一方、ブラックボックス化のリスクもある」と指摘しました。生成AIは知識を代替するものではなく、むしろ使う側の能力が問われることを実感したとのことです。藤井さんは今後のシステム展開への期待を述べました。中村先生は「秒進分歩で進むAIとどう付き合うかも研究である」して、徳島大学が自らの課題を自らの力で解決する姿勢と、学生数名が数か月でシステムを構築した意義を強調しました。

パネルディスカッション②
次のパネルディスカッションでは「異分野融合の時代:AIは研究費獲得をどう変えるのか」をテーマに、大学経営、AI研究、異分野融合の各分野からパネリストが登壇し、それぞれの立場からAI活用の可能性と課題について意見が交わされました。AI研究者の立場から、実際に科研費申請にAIを活用した経験が共有され、セキュアな内製環境への期待が示されました。異分野融合に取り組む研究者からは、専門外分野の理解や新しいツール習得にAIが有効であるとの実例が紹介されました。一方で、ハルシネーションへの注意、最終判断は人間が担うことの重要性、研究公正やオープンサイエンスとの関係についても議論されました。松木理事からは、J-PEAKS採択を背景に研究力向上への強い期待が示され、AI活用がその重要な武器となるとのメッセージが送られました。
本シンポジウムでは、AIは「万能の解決策」ではなく「研究者の力を引き出す基盤」であるという共通認識が共有されたと考えています。研究力向上は一部門だけで実現できるものではなく、「オール徳大」で知恵を出し合うことが必要です。現在、SAITACベータ版のトライアル協力者および学生参加メンバーを募集していますので、是非ご興味のある方は一報をお願いいたします。

シンポジウム登壇者?参加者の皆様とSAITAC開発メンバー?スタッフ
▼2026年2月19日:科研費獲得シンポジウム録画
https://uss.ait.tokushima-u.ac.jp/?id=EfYO4cWG
※音声の集音感度が悪く字幕を付けておりますが、すべての音声を取得できておりませんことご了承ください。
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研究支援?産官学連携センター 研究推進部門
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