徳島大学大学院医歯薬学研究部(薬学域)助教 稲垣 舞
「北米のパリ」とも呼ばれる、カナダ第2の都市モントリオール。フランス語を公用語とするこの都市は、ヨーロッパの雰囲気が漂う美しい街並みが広がっていました。
私は、現在共同研究を行っているInstitut de recherches cliniques de Montréal (IRCM)(https://www.ircm.qc.ca/en/home)のSynapse Development and Plasticity Research Unitに2022年9月26日から10月7日までの2週間滞在しました。今回の訪問では、共同研究の成果を論文発表するための打ち合わせを行うとともに、徳島大学での亚洲博彩十大网站排名_澳门足球博彩公司推荐【唯一授权十大网站】について、“Decoding the placenta-to-maternal organs communication”の演題で、IRCM内のセミナーにて講演する機会を頂戴しました。本セミナーでは多くの質問が出て、特に、IRCM内に所属するRNA 生物学の研究者との議論の中から、新たな国際共同研究の可能性を探ることができました。さらに本滞在を通して、神経細胞の培養並びに神経受容体とリガンドの結合アッセイに関する実験手法を習得しました。本技術を自身の研究テーマである、メッセージ物質を介した胎盤から脳への情報伝達機構「胎盤-脳連関」の仕組みの解明研究に応用することで、今後の研究の発展につながります。
本滞在を通して、国際ネットワーク構築の第一歩を踏み出すことができました。今回の海外での活動についてHIRAKU Global事業にご支援いただけましたことを、心より感謝申し上げます。
右の写真はIRCMの建物周辺で、道路工事が行われている様子。
10月末から雪が降るため、秋になると一斉に工事が始まります。